高級車に木目調のデザインが多い理由

 

そもそも高級車に木目調のデザインが多いのはどういった理由によるものなのでしょうか。各自動車メーカーのフラッグシップモデルには多くの場合、インストルメントパネルやセンターコンソールに木目調のパネルが必ず用いられています。自動車はそのルーツをたどると西ヨーロッパの馬車にいきつきます。馬車の馬に替わるものとしてエンジンが搭載されたのです。かつての馬車は御者が馬車をコントロールし、主人と客は客室(=キャビン)に乗っていました。キャビンは客間と同じですから、内部は普段の居室と同様の装飾が施されたのです。ふかふかのソファーに重厚な木製のインテリア、窓にはレースのカーテンがかかり、絨毯が敷かれていました。やがて馬がエンジンに替わり、御者はいなくなり主人があるいは運転手が自ら運転するようになりました。そして居室はその名残として様々居室的装飾が残る結果になったのです。つまり高級車がその装飾としてウッドを用いるのは、かつて車が住居としての要素を持っていたということの名残なのです。そしてフラッグシップモデルに連なる上位グレードにこうした名残が強く残っているのもそのためだと考えればよいでしょう。クルマの機能や性能にはまったく関係がないのです。

 

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